祭神
由緒
円山稲荷神社
登山道の脇に「ひっそり」と建つ。
巻物(?)を咥えている。
台座には「昭和44年5月10日」と刻まれている。
狛狐の斜め後ろに、石造りの祠(?)が置かれている。
「仏だらけ」の登山道だが、この場所と山頂だけ「神様」がいらっしゃる。
円山 及び 円山八十八ヶ所
訪ねた時、横の掲示板に「熊出没注意」が掲示されていた。
1915年(大正4年)建立、1954年(昭和29年)全面改築。
当初は「八十八箇所」なので登山道に並ぶ石仏は八十八体だった。
円山八十八箇所の開設後も献像は続けられ、現在は200体を超えるとの事。
献像により、複数の石仏が並んでいる箇所が多い(たまに「ぼっち」の石仏あり)。
基本的には「観音様」だが、不動明王像も少なくない。
この石仏のみ建物内に安置されている。
ここまで来たら、円山の山頂までもう少し。
開拓使本庁舎などの土台石の石材を求めていたところ、請負人の大岡助右衛門が1872年(明治5年)に円山山頂付近で良質な石材を発見し採掘の許可を得た。
石材の採掘時、最も危険な山頂の現場に守護神として自然石の碑を建てた。
石材の採掘終了後、いつしか石碑は倒れ土中に埋没してしまったが、1946年(昭和21年)5月に太子堂の世話役を勤めていた首藤興八が発見、石碑を台座に納めて安置し手入れを日課としていた。
新聞報道をきっかけに、1956年(昭和31年)円山山神奉賛会が結成され、翌年には復興祭と山上八十五周年祭が碑前で執行される。
日本語以外でも記載されている。
標高差で藻岩山には「負け」るが、景色は藻岩山に「負けて」いない。
地下鉄駅から山頂まで一時間半程度で往復できる登山道が整備されているので、手軽に「大自然」を満喫できる。
但し、足場が悪い箇所もあるので、ちゃんとした「靴」は必須。
尚、照明は無く危険なので夜間の登山はお勧めできない。
札幌市街の夜景を楽しむのは、藻岩山ロープウェイ利用が無難。