神社境内での「赤っ恥」防止と「知ったかぶり」披露に必要な用語や知識を並べてみました。
 

数え方いろいろ

神社の数え方
「社」と数えます。
巡った神社数で「見栄を張る」時、「100行った」・・・×です。
さりげなく「100参拝した」と言いましょう。
 
神様の数え方
「柱」(読み方は「はしら」です)と数えます。
北海道神宮には、祀られている神様が4人・・・いいえ、「4柱」が正しいです。
 
お守りやお札の数え方
お守りやお札は、神様の分身です。
「体」と数えます。
神様「本人」ではないので、「柱」ではありません。
 
お神輿の数え方
お神輿は、1基、2基と数えます。
また、籠の様に担ぎ上げるので「丁」で数える事もあります。
余談ですが、お神輿の英訳は Portable Shrine(Portable=持ち運び可能な、Shrine=神社)です。
 
 

お守りについて

お守りを頂く時の注意
大きな神社へ行くと各種のお守りが並んでおり、「定価」も表示されています。
「交通安全のお守り下さい」と言って「代金」を払い「購入」してしまいそうですが、お守りは普通の商品ではありません。
お守りは「神様の分身」なので「頂く」が正しい表現です。
また、「代金を払う」のではなく「初穂料(はつほりょう)を納める」になります。
尚、おつりを受け取る行為は失礼になるので、事前に小銭を準備して下さい。
 
お守りには有効期限がある
お守りには、「有効期限」があります。
期限は1年と言われているので、毎年替えたほうが良いです。
車に「交通安全」のお守りを下げている方も多いと思いますが、「有効期限切れ」のお守りだと「守って」頂けません。
有効期限切れのお守りは、神社に返納しましょう。
私は、新しいお守りを頂いたら、古いお守りはどんと焼きに出しています。
 
複数のお守りを持って良いか
時折、お守りを複数持っていると、「神様同士が喧嘩するので良くない」と言う方がいますが、間違いです。
元々、日本では万物に神様が宿っている「八百万の神」状態なので、複数のお守りを持った程度では喧嘩しないそうです。
しかし、「沢山のお守りを持っているから大丈夫」とはなりません。
沢山持つより、持っているお守りを大事にし、神様に感謝する気持ちが大事です。
お守りはアクセサリーではありません。
 
お守りの保管場所
基本的に、お守りは身に着けて持ち歩きます。
金運のお守りなら財布の中へ、安産のお守りなら母子手帳と一緒に保管が良いでしょう。
家の中に置く場合は、目線より高い場所が良いそうです。
 
 

鳥居の種類

神域と人間が住む俗界を区画し、神域への入口を示すのが鳥居です。
この鳥居には、大きく分けて、直線的な神明鳥居と、反りが加えられている明神鳥居の2種類があります。
鳥居の形と祭神に関係があるのかと思って調べたら、寄進者の「好み」で決まる事が多いそうです。
 
神明鳥居
全体的に直線的で、素朴な形式でです。
様々なバリエーションがあります。
 
神明鳥居
 神明鳥居の例。
 (樺戸郡新十津川町 新十津川神社)

 
明神鳥居
反りが加えられおり、柱は地面に対して少し傾斜しています。
厳島神社の大鳥居の様に、本体の鳥居の柱を支える形で稚児柱(稚児鳥居)が建っている形式は、両部鳥居と呼びます。
 
神明鳥居
 明神鳥居の例。
 (小樽市 住吉神社)

 
両部鳥居
 両部鳥居の例。
 (小樽市 塩谷神社)

 
変わった形の鳥居
珍しい形式として、柱が3本や4本のの鳥居があります。
柱が3本の三角形な鳥居は三柱鳥居、柱が4本(明神鳥居に小規模な2つの鳥居が組み合わされています)は三ツ鳥居です。
 
三柱鳥居
 三柱鳥居の例。
 (東京都墨田区 三囲神社)

 
三ツ鳥居
 三ツ鳥居の例。
 (東京都墨田区 牛嶋神社)

 
 

神社の「男女」

神社に祀られている神様にも「性別」があります。
祀られている神様が「女神」か「男神」かは、社殿の屋根に示されています。
神社の屋根に、「千木(ちぎ)」と呼ばれる部材が設けられています。
この千木の形状で、祭神の「性別が判ります」
【注意】伊勢神宮の様に、千木と祭神の性別が一致していない神社もあります
 
石濱神社
 「女神」の例。
 千木が内削ぎ(地面に対して水平に削る)となっています。
 (東京都荒川区 石濱神社)

 
北海道神宮
 「男神」の例。
 千木が外削ぎ(地面に対して垂直に削る)となっています。
 (札幌市 北海道神宮)

 
余談ですが、狛犬にも「性別」があります。
予備知識不要で、「見れば」判ります。
 
狛犬
 狛犬の「性別」が判る箇所です。
 一目瞭然、「男」です。

 
 

日本の軍艦や自衛隊艦船は神社を装備

大日本帝国海軍の軍艦には、艦内神社が設けられていました。
現在の海上自衛隊の艦船にも、艦内神社が設けられています。
「神社」とは言っても規模は小さく、小形の艦船や潜水艦では、神棚程度の大きさです。
通常、艦名に関わりの深い神社が祀られています。
海上自衛隊で最大の護衛艦「いずも」は、出雲大社を祀っているそうです。
尚、艦内神社は、関係者の「ポケットマネー」によって設けられたもので、政教分離の問題には抵触しません。
※アメリカ海軍の原子力空母には、艦内に教会があるそうです
 
戦艦三笠
 日露戦争では連合艦隊旗艦を務めた戦艦三笠。
 現在は、横須賀で記念館として公開されています。

 
三笠の艦内神社
 戦艦三笠の艦内神社。
 祀っている神社は東郷神社です。

 
 

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